■ きりなしばなし 3

 
a0115014_6252611.jpg

 山の奥のほうさ、でっけえ池が、あったあど。
 その池のほどりさ、でっけえでっけえトチの木が一本、あったあど。
 下さ行って、見上げでみだっけえば、葉っぱが、うんとこさ、うんとこさ、おがってだったあど。
 その葉っぱのあいだがら、ひらひら、ひらひらど、白(しれ)えもんが、おりできたんだあど。
 ――なんだあべ?
 そう思って、引っぱってみだっけえば、天狗のフンドスだったあど。
 引っぱっても引っぱっても、長(なげ)えなげえフンドスだったあど。
 ――どのっけえ長えんだべ?
 そう思って、まだ引っぱってみだっけえば、天狗の長えなげえフンドスは、きりなぐ長がったあど。
 引っぱっても引っぱっても、天狗の長えなげえフンドスは、まだまだ引っぱらさったあど。
 そうすて、まだ、…………


                 宮古 on web
[PR]
by miyako_monogatari | 2009-06-06 11:16
<< ■ イダゴ墓 ■ きりなしばなし 2 >>